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ショート戦略

切り抜き外注のコストは高い?自分の時給で考える損益分岐

「切り抜きの外注って、正直高くない?」。見積もりを見て手が止まった方は多いと思います。月に数万円から十数万円。たしかに、気軽に払える金額ではありません。

この記事の結論:外注が高いかどうかは金額だけでは判断できません。比べる相手は「自分で編集した場合に消える、自分の時間の値段」です。この記事では、僕が具体的な数字を押し付けるのではなく、あなたが自分の数字を入れて判断できる形で、損益分岐の考え方を書きます。

「高い」と感じるのは、無料と比べているから

外注費が高く見えるいちばんの理由は、比較対象が「ゼロ円」になっているからです。

自分で編集すれば、お金は1円も出ていきません。だから外注の見積もりが、まるまる追加の出費に見える。でも実際には、自分で編集した場合も時間という形でコストは発生しています。見どころを探して、カットして、字幕を付けて、書き出して、投稿する。この時間は確実に消えているのに、請求書が来ないから見えないだけです。

自分の時間をゼロ円で計算している限り、外注はどんな価格でも高く見えます。逆に、自分の時間に値段を付けた瞬間、比較は急にフェアになります。損益分岐を考えるスタート地点はここです。

損益分岐の式。自分の数字を入れてみる

式はシンプルで、この2つを比べるだけです。

  • 自分でやる場合のコスト = 1本にかかる編集時間 × 自分の時給 × 月の本数
  • 外注する場合のコスト = 1本の外注単価 × 月の本数
式に入れる数字 決め方
1本にかかる編集時間 実際に1本作って測る。見どころ探しから投稿までを全部含める
自分の時給 本業の時給で置くか、「配信1時間が生む価値」で置く
月の本数 目標の投稿本数。毎日1本なら30本
1本の外注単価 見積もりの数字。相場はだいたい2,000円〜5,000円

仮に1本に2時間かかる人が自分の時給を2,000円と置くと、1本あたり4,000円ぶんの時間を使っている計算になります。この人にとって、相場内の外注単価は「高い」とは言い切れません。逆に、1本30分で作れる人や、時給をまだ低く見積もる段階の人なら、自分でやる方が合理的です。答えは人によって本当に変わるので、ここは断定しません。自分の数字で計算してみてください。

自分でやる場合と外注する場合を同じ土俵で比べる式です。 自分でやる場合と外注する場合を同じ土俵で比べる式です。

なお、外注単価そのものが何で決まるかは費用相場の記事に書いたので、見積もりの妥当性を見たい方はそちらをどうぞ。

本当のコストは「その時間で何ができたか」

時給換算からもう一歩踏み込むと、機会費用の話になります。編集に使った2時間は、配信の準備や本業に使えたはずの2時間です。

ここで大事なのは、切り抜きの編集は「あなたにしかできない仕事」ではない、ということです。編集は任せられます。でも、配信はあなたにしかできません。企業なら、本業の業務がそれにあたります。代わりが利かない仕事を持っている人ほど、代わりが利く仕事を手放したときの効果が大きくなります。

僕がこの仕事をしていて感じるのは、外注を「出費」と捉えている間は迷い続けて、「自分の時間を買い戻す手段」と捉えた瞬間に判断が速くなる、ということです。どちらが正しいという話ではなく、物差しが変わると答えが変わる、という話です。

外注の捉え方が変わると判断が変わるという整理です。 外注の捉え方が変わると判断が変わるという整理です。

時給換算に乗らないコストも正直に書く

式だけだと見落とす要素があるので、両側とも正直に足しておきます。

自分でやる場合に式に乗らないコスト。

  • 編集を覚えるまでの学習時間
  • 毎日続けるための気力。実際、ここで止まる人がいちばん多い印象です
  • 伸びる型にたどり着くまでの試行錯誤

外注する場合に式に乗らないコスト。

  • 指示や確認に使う自分の時間
  • すり合わせがずれたときの手戻り

外注側の隠れコストは、最初のすり合わせと確認フローの設計でかなり減らせます。逆に、自分でやる場合の「続ける気力」は仕組みで解決しにくい。ここは損益分岐の式に出てこないのに、実際の成否をいちばん左右する部分だと思っています。

あわせて読みたい切り抜き外注で最初に決める7つの仕様。これで迷わない

それでも自分でやった方がいい人はいる

ポジショントークにならないように、外注しない方がいい人も書いておきます。

  • 編集そのものが好きで、自分の技術として身につけたい人
  • 投稿本数が少なくていい人。月に数本なら外注のメリットは薄いです
  • 予算が本当にない段階の人。生活を削ってまで外注するものではないです

このあたりの分かれ道は外注か自作かの記事で詳しく書いています。逆に、本数を出したい・時間がない・自分でやって続かなかった経験がある人は、外注が合う側です。参考までに、うちの月額ベーシックは毎月30本で¥100,000(1本あたり約¥3,333)で、詳細は料金プランにあります。式に入れる「外注単価」の一例として使ってください。

よくある質問

自分の時給はどう決めればいいですか? 本業がある方は本業の時給で構いません。専業の配信者なら、配信や企画づくりに1時間使えたら何が生めるか、で置くのが実態に近いです。厳密でなくていいので、まずゼロ円をやめることが大事です。

外注費を回収できるか不安です。 切り抜きの効果は投稿してすぐ出るものではないので、「初月で回収」のような短期の見方はしないほうがいいです。回収を焦るより、無理なく続けられる金額から始めるのが安全です。

一部の工程だけ外注できますか? 発注先によりますが、可能なところは多いです。ただ、工程を細かく切るほど指示と確認の時間が増えるので、時給換算するとまとめて任せた方が安くつくケースもあります。

まとめ

  • 外注が高いかは金額では決まらない。「編集時間×自分の時給」と比べて初めて分かる
  • 式に自分の数字を入れる。1本の編集時間は実測、時給はゼロ円をやめる
  • 機会費用も見る。編集は任せられるが、配信と本業はあなたにしかできない
  • 式に乗らないコストは両側にある。自分でやる場合の最大の壁は「続ける気力」

自分の数字で計算してみて外注が視野に入ったら、お問い合わせから素材のURLを送ってください。うちは契約前に5〜10本の無料サンプルを作っているので、外注単価に見合う品質かどうかを、実物で確かめてから判断してもらえます。

因幡匠瞬

因幡匠瞬(しょうま)

株式会社U.ai代表・Clipper Army運営。切り抜き制作を仕組みで回している当事者として、発注する側が損をしないための実務を書いています。

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