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ショート戦略

切り抜きは月何本が正解?量産の本数設計の考え方

「切り抜きって、月に何本出せばいいんですか?」。外注の相談で、ほぼ毎回もらう質問です。

この記事の結論:全員に当てはまる正解の数字はありません。ただ、考え方には型があります。「試行回数を確保できる本数」を「素材量と確認体制に無理が出ない範囲」で決める。うちが基準に置いているのは毎日1本、月30本です。この記事では、その本数設計の考え方を順番に書きます。

本数が効く理由は、試行回数

どの切り抜きが伸びるかは、出す前には分かりません。僕は切り抜きの質の8割は「どこを切るか」で決まると考えていますが、それでも1本ごとの結果までは読み切れません。だから量が要ります。

月3本なら、当たりを探す試行は年間36回。月30本なら360回です。同じ「どこを切るか」の目を持っていても、試行回数が10倍違えば、当たりに出会う機会も、外れから学べる量も変わります

もう一つ、本数は型の学習にも効きます。伸びた本と伸びなかった本を比べて切り方を直す。この改善サイクルは母数がないと回りません。少ない本数だと、伸びた理由も外れた理由も、偶然と区別がつかないんです。

本数の差がそのまま試行回数の差になるという比較です。 本数の差がそのまま試行回数の差になるという比較です。

30本・90本・180本の使い分け

うちが扱っている本数を例に、使い分けの目安を出しておきます。

本数 位置づけ 向いている状況
月30本(毎日1本) 基本形 型と相性を検証しながら、毎日の接点を作りたい
90本 継続3ヶ月分、または集中投下 型が見えてきて、まとめて積みたい段階
180本 長期の資産づくり 素材が豊富で、長く積み上げる前提の人

毎日1本を基準にしているのは、投稿の空白を作らず、かつ発注者側の確認と数字のチェックが現実的に回る本数だからです。うちの月額ベーシックが毎月30本で¥100,000なのも、この考えが先にあっての設計です。買い切りの90本・180本パッケージは、本数が多いほど1本単価が下がる形にしていて、詳細は料金プランにまとめています。

月額と買い切りのどちらが合うかは月額プランの記事に書いたので、契約の形で迷っている方はそちらをどうぞ。

素材量とのバランス。配信時間に無理のない本数にする

本数設計でいちばん見落とされるのが、素材の量です。

切り抜きは、長尺の配信や動画から見どころを選んで作ります。つまり、素材の総時間に対して切り出せる本数には自然な上限があります。毎日長時間配信している人なら月30本でも素材は余りますが、週1回・1時間の配信から月30本を無理に絞り出すと、見どころとは言えない場面まで切ることになって、1本ごとの中身が薄まります。

素材が少ない人は、本数目標を下げるのも正直な設計です。配信の頻度が上がってから本数を増やせばいい。ここは売る側として本数を勧めたくなる場面なんですが、素材と本数のバランスが崩れた量産は結局数字に返ってこないので、無理のない本数から始める方をおすすめしています。

あわせて読みたい切り抜き外注は意味ない?効果が出る条件と出ない条件を正直に話す

多すぎる本数のデメリットも正直に

本数は多いほどいい、とも言いません。多すぎると、実際にこういうことが起きます。

  • 見どころのない場面まで切ってしまい、チャンネル全体の印象が薄まる
  • 発注者側の確認が追いつかず、確認待ちで納品が渋滞する
  • 1本ごとの数字を見る時間がなくなり、改善サイクルが止まる

粗製濫造は逆効果、というのがうちの立場です。量は「同じ品質を保ったまま試行回数を増やす」ための手段で、質を犠牲にして稼ぐ数字ではありません。量と質を両立させるために裏側で何をやっているかは、量産の仕組みの記事で公開しています。

自分の正解は、小さく検証して見つける

ここまで読んで「で、結局自分は何本なのか」と思った方への、実務的な進め方です。

  1. 無料サンプルで型と相性を確認する
  2. 月30本を1ヶ月回してみる
  3. 数字を見て、増やすか・維持するか・素材側を増やすかを決める

最初から180本を即決する必要はありません。30本を1ヶ月回すと、素材とのバランスも、確認体制の負荷も、数字の傾向も見えてきます。その上で増やすなら、買い切りパッケージで単価を下げる選択肢が出てくる。この順番がいちばん無駄がないと思っています。

小さく検証して自分に合う本数を決める手順です。 小さく検証して自分に合う本数を決める手順です。

よくある質問

週1本でも意味はありますか? ゼロよりは意味があります。ただ、試行回数が少ないぶん当たりを探すのに時間がかかり、型の改善も回りにくいのは正直なところです。予算の都合で本数を絞るなら、期間を区切って集中的に出す方が検証は進みます。

毎日2本以上はやりすぎですか? 素材が十分にあって、確認体制が回るなら選択肢になります。ただ、まず毎日1本で型を固めてから増やす方が、外れ本数の無駄が出にくいです。

本数を増やすと1本あたりの料金は下がりますか? うちの場合は下がります。買い切りは90本・180本のパッケージで、本数が多いほど1本単価が下がる設計です。他社でもまとめて発注すると単価が下がる例は多いので、見積もりの時に確認してみてください。

まとめ

  • 本数が効く理由は試行回数。当たり探しと型の改善は、母数がないと回らない
  • 基準は毎日1本=月30本。90本・180本は型が見えてからの積み増し
  • 素材の総時間に対して無理のない本数にする。絞り出す量産は中身が薄まる
  • 多すぎは逆効果。確認と数字のチェックが回る範囲が実質の上限

自分のチャンネルだと月何本が現実的なのか知りたい方は、お問い合わせから配信の頻度と素材のURLを送ってください。うちは契約前に5〜10本の無料サンプルを作っているので、仕上がりの確認と一緒に、素材量に合った本数設計まで相談してもらえます。

因幡匠瞬

因幡匠瞬(しょうま)

株式会社U.ai代表・Clipper Army運営。切り抜き制作を仕組みで回している当事者として、発注する側が損をしないための実務を書いています。

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