
外注ガイド
切り抜き外注で最初に決める7つの仕様。これで迷わない
切り抜きを外注しようと決めた。でも問い合わせの画面を前に、「あれ、何を伝えればいいんだっけ」と手が止まる。この状態、すごくよくあります。
この記事の結論:最初に決めるのは7つの仕様だけ。①月の本数、②尺の目安、③型(字幕の密度・演出の強さ)、④納期サイクル、⑤確認・修正のフロー、⑥数字の共有方法、⑦クレジット表記の有無。この7つが埋まれば、外注の相談は迷わず進みます。逆に、契約後のすれ違いは、だいたいこのどれかが曖昧なまま走り出したときに起きます。
僕が発注の相談を受けるときも、最初に確認するのは結局この7つです。順番に見ていきます。
まず全体像。7つの仕様一覧
| 仕様 | 決めること | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| ①月の本数 | 毎月何本出すか | 素材量と予算から逆算 |
| ②尺 | 1本あたりの長さ | ショートなら60秒以内が基本 |
| ③型 | 字幕の密度・演出の強さ | 参考動画を1〜2本示す |
| ④納期サイクル | 素材渡し→納品のリズム | 週次など定期の回し方に |
| ⑤確認フロー | 誰がいつ確認するか | 確認者は1人に絞る |
| ⑥数字の共有 | 再生数などをどう見るか | 月次でまとめて振り返り |
| ⑦クレジット | 制作者表記の有無 | どちらでもいい。先に決める |
全部を完璧に決める必要はありません。仮でいいので「一旦こうする」を置くことが大事です。走りながら直せます。
外注の相談前に決めておく7つの仕様です。
①本数と②尺。量のかたちを決める
最初に決めるのは量です。月に何本出すか、1本を何秒にするか。
本数は予算と素材量から逆算します。配信が週1しかないのに月60本は無理がありますし、毎日配信しているなら素材は十分あります。本数設計の考え方は量産の本数設計の記事に詳しく書いたのでここでは深入りしませんが、迷ったら「毎日1本=月30本」が一つの基準になります。
尺はショートなら60秒以内。実際は見どころ次第で15秒のときも50秒のときもあるので、「上限だけ決めて、中は任せる」くらいがちょうどいいです。
③型。字幕の密度と演出の強さを決める
同じ場面を切っても、字幕がびっしり出てエフェクト多めの「にぎやか型」と、要点だけ字幕にする「シンプル型」では、まったく別の動画になります。
ここは言葉で説明するより、参考動画を1〜2本示すのが一番早いです。「この切り抜きのテンポと字幕の感じで」と伝えれば、認識のずれがほぼなくなります。自分のジャンルで伸びている切り抜きでも、他ジャンルでも構いません。
逆に、型を文章で細かく指定しすぎると、相手の判断力を殺してしまうこともあります。方向だけ示して、細部はサンプルを見ながら調整する。この進め方が結局一番早いです。
あわせて読みたい縦型ショートの切り抜き外注。9:16で決めるべき3つのこと
④納期サイクルと⑤確認フロー。回し方を決める
単発の納期より大事なのが「サイクル」です。素材をいつ渡して、何日後に何本上がってきて、誰がいつ確認するか。このリズムが決まっていないと、毎回の調整に時間を食われます。
特に注意したいのが確認フローです。確認する人が複数いたり、確認のタイミングが決まっていなかったりすると、外注先ではなく自分側で納品が止まります。 確認者は1人に絞る、確認期限を決める(例:納品から2営業日以内)、期限を過ぎたら公開OKとみなす。このあたりを先に握っておくと止まりません。
自分側で納品を止めないための確認フローです。
納期そのものの決め方は納期の記事に分けて書きました。
⑥数字の共有と⑦クレジット。運用まわりを決める
意外と忘れられがちなのがこの2つです。
数字の共有は、再生数・視聴維持率などを誰がどう見るかの話です。制作側もアナリティクスを見られる状態にしておくと、「どの型が伸びたか」を踏まえた改善が回ります。うちが月次でデータを集計して振り返る仕組みにしているのも、ここが品質改善の材料になるからです。
クレジット表記は、動画の概要欄などに制作者名を入れるかどうか。入れる・入れないに正解はなく、チャンネルの方針次第です。ただ、後から揉めやすいポイントではあるので、契約前にどちらか決めておくのが安全です。
7つ決まったら、指示書に落とす
7つの仕様が埋まると、指示書はほぼ書けたも同然です。あとは指示書テンプレートの記事の型に流し込めば、そのまま外注先に渡せる形になります。
逆に言うと、指示書がうまく書けないときは、この7つのどれかが決まっていないサインです。書けない項目こそ、外注先との最初の相談で聞いてしまえばいい。全部自分で決めてから相談しなきゃ、と気負う必要はありません。
よくある質問
7つ全部決めてからじゃないと相談できませんか? いえ、半分空欄でも大丈夫です。むしろ「ここが決められない」を相談の入り口にしてもらったほうが、制作側も提案しやすいです。
尺や型は途中で変えられますか? 変えられます。というより、最初の数本の反応を見て調整するのが普通です。仮決め→検証→修正、で回してください。
クレジット表記は入れたほうがいいんでしょうか? 正解はありません。制作側の励みになる面はありますが、チャンネルの見え方を優先して決めて大丈夫です。大事なのは「先に決めておく」ことだけです。
まとめ
- 外注前に決めるのは7つ:本数・尺・型・納期サイクル・確認フロー・数字共有・クレジット
- 全部仮決めでいい。走りながら直せる
- 型は文章より参考動画1〜2本で伝えるのが早い
- 納品が止まる原因は、案外自分側の確認フローにある
7つのうち決めきれない項目があれば、お問い合わせからそのまま相談してもらって構いません。うちは契約前に5〜10本の無料サンプルを作っているので、仕様を仮置きした状態で実物を見ながら固めていく進め方もできます。
